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コリドラスの濾材問題(3) ヤクルト濾材Ⅲ




レッドシクリッドに頭部穴あき病が発症した事で、900×450×450水槽では初めにプラジプロ(Prazipro)、50%換水を挟んで観賞魚用パラザンDによる薬浴を2回行った。

そして、現在はやはり50%換水を挟んで、エルバージュでの3週連続3回目の薬浴を行っている。
レッドシクリッド(2021.2.17-1)
ここまでの治療では、エルバージュが一番病気の進行を食い止めている感じではある。
因みに、レッドシクリッドの頭部穴あき病が発症したのは昨年9月の事だった。
本日のお題である「ヤクルト濾材」を使うよりも前の事だから、頭部穴あき病とヤクルト濾材の間に直接の因果関係は無い。



細菌性感染症の治療薬の一つであるエルバージュだけれど、オキソリン酸を主成分とする観賞魚用パラザンD等と異なり、ニフルスチレン酸を主成分とするフラン系抗菌薬に分類される。
特徴はグラム陰性細菌だけでなく、グラム陽性細菌、つまり濾過バクテリアに対しても殺菌効果がある事だろう。
既にエルバージュだけでも三回目の換水と投薬になるから、濾過バクテリアは壊滅状態になっているはず。
そこで、どうせ濾過バクテリアの立ち上げから行わねばならないのだから、この機会に900水槽の濾過システムの抜本的な見直しをする事にした。
上部フィルターへの換装だ。



最初に問題になったのは「フレームレスのオールガラス水槽では上部フィルターは使用不可」との水槽メーカーの注意書きだった。
ガラスを接合しているシリコンだけで強度を保持するから、フレーム付きと比較すると耐荷重が低い事は理解出来る。
従って、水槽の上に載せる上部フィルターは、重量を抑えると同時に載せ方にも一工夫が必要な事が判った。
当然だけれど、ダメだと言われている事をするのだから、全て自己責任になる。



先ずは載せ方。
ネット検索をしてみると、JUNの「かさねらレール」の使用を推奨するケースが圧倒的に多かった。
メーカーの説明を読んでみると、かさねらレールを設置する事で応力を集中させずに分散させる事が要諦らしい。
かさねらレール
「かさねらレール8 430mm」
厚さ8mmガラス用の長さ430mmという、コトブキ工芸のレグラス(900×450×450水槽)に丁度良いサイズを見付けたのだけれど、通販サイトを検索しても販売されていなかった。
製造元のJUNに問い合わせをしたところ、その日の内に「既に廃番だけれど、販売可能です」との丁寧な返答が来てショッピングサイトにアップしてくれた。
なるほど、このメーカーが多くの愛好家に支持される理由が垣間見えた。
今回は、430mm2本(左右)と135mm2本(後方)を使用して4カ所の支点を作る事にした。



フレームレスのオールガラスの900水槽の場合、水槽中央にガラスフタ用のセンターフランジが設置される。
センターフランジ
レグラスの場合、5mmほど出っ張っているから、上部フィルターをそのまま載せると干渉してしまうはずだ。
一方、かさねらレールを使って設置した場合、上部フィルターは20mm持ち上げられる形になるからセンターフランジと干渉しない。
なるほど、良く考えられている。



上部フィルターは将来的に「好気性細菌による脱窒」をテストする為に、間欠濾過が可能なレイシーRFG-90を使う事にした。
まだ調べている最中だけれど、好気性細菌による脱窒には間欠濾過が向いていると考えている。
レイシーRFG-90(2021.3.2-2)
濾材容量は20リットルだから、900水槽用としては桁違いの容積を誇る。
同じ900水槽に適合するとされるエーハイム2217の濾材容量が7リットルである事を考えると、3倍近い容積を与えられたレイシーRFG-90の製品コンセプトが分かるはずだ。



濾過方式はウェット&ドライの間欠濾過を選択する事にした。
レイシーRFG-90の特徴でもある、サイフォンの原理を利用したウェット&ドライは、他に例を見ないほどユニークだ。
通常、ウェット&ドライ濾過と言った場合、物理濾過をした水をドライタワーと呼ばれるドライ濾過槽に散布し、ドライ濾過が完了した水をウェット濾過槽に貯めるという処理を行う。
この場合、ドライ濾過を行うドライ濾過槽とウェット濾過を行うウェット濾過槽は独立して設置する必要がある。

レイシーRFG-90の場合、濾過槽と濾材は同じ物を使用する。
ドライ濾過を行った水は徐々に滞留して行き、出水口のオーバーフローパイプに被せられたサイフォンカバーが一杯になると排水される仕組みになっている。
RFG説明
非常に風変わりな、唯一無二の上部フィルターと言って良いのではないだろうか。
因みに、私が現在使っている1200水槽の上部フィルターは、レイシーRFG-120の間欠濾過をコピーして制作してもらった物。
落下する水音がウルサイ事を除けば、この仕組みはメリットしか感じない。



ここで話はフレームレスのオールガラス水槽の耐荷重に戻る。
濾材容量はたっぷり欲しいのだけれど、重量は抑えなければならない。
矛盾する条件を満たす為に必要なのは、使用する濾材の軽量化だ。



そんな訳で、漸くヤクルト濾材と繋がる事になる。
セラミック等を原料とする濾材と比較すると、ポリプロピレン製のヤクルト濾材は比較にならないほど軽量だ。
ヤクルト濾材(2021.3.2-2)
底面をカッターナイフで切断してリング形状に加工する。



レイシーRFG-90の濾材容量は20リットルある。
レイシーRFG-90(2021.3.2-1)
加工したヤクルト濾材を詰め込んだところ、濾過槽を一杯にすると128本を使用する事が分かった。



一本の重量は2.8g。
ヤクルト濾材(2021.3.2-1)
つまり、20リットル分で2.8g×128本=358.4gという事になる。
例えば、代表的なリング状濾材のパワーハウスのベーシックソフトタイプ(Mサイズ)の場合、5リットルで本体重量が2.8kgだから20リットルの重量は11200gになる。
これだけで10kg以上の軽量化が実現するから、フレームレスのオールガラス水槽と上部フィルターの組み合わせを考えるのであれば、濾材の候補としてヤクルト濾材を検討すべきではないだろうか。



さて。
本格的なテストに入るヤクルト濾材だけれど、実験環境については問題がある事を認識している。
用意した実験環境、つまりレッドシクリッドを飼育している900×450×450水槽では悪い結果は出ないはずなのだ。
つまり、160リットルの水量にレッドシクリッドを単独飼育したのでは、濾材による「差」が出ない可能性が高い。



それどころか、もしかすると底床に使用している「小川の砂」に生成されるバイオフィルムだけで、この水槽の生物濾過は充分な可能性すらある。
900水槽メンテナンス(2020.1.29-8)
薄く敷いた底砂だけれど、濾材として考えれば3~4リットルの容積に相当する。
これはエーハイム2215をサブフィルターとして用いている事と(濾材容量だけ見れば)変わらないのだ。
とは言え、底砂を除いたとしても、負荷(この場合は生体からの排泄物の量)が少な過ぎて、やはり「差」が出ないかもしれない。



そんな訳で。
ある程度は予想出来てしまうのだけれど、期間を設定して水質測定を行い時系列での変化を検証してみる事にする。
これまでの結果を考慮すると、エーハイム2217+エーハイメック・エーハイサブストラットの組み合わせと比較して、亜硝酸塩濃度の増加は計測出来ないと思われる。
水素イオン濃度(pH)は若干酸性側に傾くかもしれないが、恐らくは誤差の範囲に留まるだろう。
総硬度(GH)、炭酸塩硬度(KH)は変化しないはずだ。

つまり、いわゆる高機能濾材と比較しても、ヤクルトの空容器は遜色ない濾過能力を発揮すると考えている。
そして、フレームレスのオールガラス水槽でも上部フィルターを使用出来る「軽量な濾材」として、ヤクルトの空容器は大きな可能性があるとも考えている。

テストの結果は半年後だ。



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プロフィール

ざうらー

Author:ざうらー
アクアリウム趣味を始めて以来、ずーとコリドラスと一緒。
好物はライン系のセミロングノーズ・タイプ。
コリドラスに関わる森羅万象が知りたい。
将来の夢はコリドラスになる事ですが、なにか?

・2021年1月1日
カテゴリーの整理を行いました。
・2021年4月7日
タイトルをカタカナ表記からアルファベット表記に変更しました。

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