2019/09/10
カバクチカノコガイ問題(3)
エキノドルスの葉に付着しているコケを駆逐する為、新兵器を導入したのは5月の事だった。
と言っても、予備知識があった訳ではなく、イシマキガイを買いに行ったホームセンターの店員さんにお勧めされたのだ。
画像が汚いのは、アクリル面にコケが無いと張り付いてくれないから。
拡大すると結構、目立つのだけれど今回はご勘弁を。
これね。

カバクチカノコガイ。
この手のコケ対策に使われる貝としては、イシマキガイと比べて3倍はコケを食べてくれる。(当社比)
特にエキノドルスの葉に着いた茶ゴケを好んで食べる。
また、実際に食している所を見ていないのだけれど、黒髭ゴケも食べているっぽくて殆ど無くなってしまった。
日本近海産貝類図鑑第二版(2017)によると、分類学的には腹足綱アマオブネガイ目アマオブネガイ科に属する巻貝の一種だそうだ。
学名はNetritina pulligera、和名はカバクチカノコになる。
カバクチカノコガイと呼んでいるのは、通称または流通名だと言う事が分かる。
見た感じは巻貝っぽくない。

笠状の形態に見えなくもないのだけれど、れっきとした巻貝だそうだ。
調べてみると、南方系の一族のようで国内では沖縄諸島と小笠原諸島に分布しているとの事。
なるほど、熱帯魚のコケ取りに使用される貝類の中でも高水温に強いとされるはずだ。
分布域は汽水域から淡水域のようだ。

繁殖は、汽水域で行われ、孵化した稚貝はベリンジャー幼生の形態で海水中を浮遊する。
その後、河川の汽水域から淡水域に進出するようだ。
この辺の生活様式はイシマキガイなどと似た感じだけれど、貝の世界ではスタンダードなのだろうか。
面白いのは沖縄由来のカバクチカノコが、何故か小笠原父島の清瀬川に分布する事。
ちなみに、位置関係はこんな感じ。

改めて見てみると、小笠原諸島の孤立感はスゴイものがある。
どの様にして小笠原諸島の河川にたどり着くのか、また、それ以外の遠隔地で知られていないのかは謎だけれど、実はマジックリーフのモモタマナとも共通していたりする。
モモタマナも沖縄と小笠原に3種が自生しているらしいから、沖縄から小笠原へと向かう潮流があったりするのだろうか。
導入時に色彩変異個体について触れたけれど、これね。

3ヶ月が経過したけれど、特に変化はしていない。
見た感じ、黒色色素が無いようにも見えるけれどアルビノだろうか。
どこに目があるのか判らないから、目の色が赤いかとか確認しようがない。
今の所、産卵は一度も行われていないが、他の方のブログなどを見ると水槽内でも産卵するようだ。
イシマキガイと同程度の頻度で産卵するとの報告もあったが、繁殖期などがあるのだろうか。
念の為、確認したけれど淡水中では孵化、増殖する事はないらしい。
カバクチカノコガイの特徴は以下の通り。
①丈夫で弱酸性でも問題ない。
②高水温に強く28℃でも平気。
③コケを専食するが、もしかすると髭状のコケも食べている。
④夜行性でライトが点いている時は目立たない。
⑤(今の所)イシマキガイより産卵しない。
その他の特徴としては、砂によく潜る事が挙げられる。
底砂に覆われている部分のアクリル面までキレイにしてくれるのだけれど、これはイシマキガイには見られなかった行動。
ソイルなどは掘ってしまうけれど、田砂や大磯砂を使ったコリドラス水槽であれば、欠点が見当たらないかもしれない。
飼育開始から4ヶ月。
まったく興味も知識も無かったカバクチカノコガイだけれど、知れば知るほど面白い。
コリドラスの次は、貝類に行く事になるのだろうか。
コリドラスだけで数十年も費やしているのに、人生が何回あっても足りないよな。
親指の爪ほどの大きさの貝を見ながら、そんな事を考えていたりして。
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